皆さん、こんにちは。認定動物看護師の浦です。
今回は、鳥のからだの仕組みと働きについてお話します。
現在地球上には、およそ8,600種もの鳥が生存しています。
これらの鳥類も他の生物と同様に、長い年代にわたって、それぞれが生息する環境で生活してゆけるように都合よく進化し、からだの仕組みや働きがうまくできています。
○消化器
嘴の恰好も種類によって色々な形があって、それぞれの食生活に都合よくできています。
ハチドリのように蜜を食べている鳥は、ストローのような嘴になり、肉食の鳥は、肉を引き裂いて食べられるように鋭く尖り、曲がった嘴になっていたり、穀物を食べている鳥は、皮を剥いて食べられるように嘴ができ、水の中の小魚や虫を食べている鳥は長い嘴を持っていたり…というように、色々な形の嘴があります。
種類によって、食道の一部が拡張して嗉嚢(ソノウ)を形成して、一時食べた餌をその部分に貯え、ある程度消化の補助をします。
嗉嚢に入った餌は、次に食道をさらに下降して、前胃に入ります。
前胃は腺胃といって消化液を分泌し、ここで消化液が混じった餌は、直ぐ下部にある筋胃に入ります。
筋胃は、筋肉のついた袋状の胃で、砂袋といわれる臓器です。
この内壁は非常に頑丈な組織でできていて、小さな石粒や砂が入っており、石うすのような役割を果たしています。
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